学生時代のアルバイトで一歩リード
学生は何のためにアルバイトをするのでしょうか。お金を手に入れるため、ということが一番の理由であるのは確かです。しかし、お金を稼ぐという目的に加え、社会勉強ができる、という一石二鳥を狙い、アルバイトをする学生も多いのではと思います。
私はアルバイトで、料亭での接客、塾の講師、イベントスタッフの経験があります。どれも時給が高い、家から近い、友達がやっている、というような軽い気持ちで始めたものですが、多くのことを学ぶことができました。私がアルバイトを通じて学んだことは大きく分けて二つあります。
<1>社会の厳しさを知る
学校、家庭という柵の中で守られ、何をしても謝れば許されるような世界で生活する学生にとって、社会の厳しさに触れる最も簡単な手段がアルバイトです。私が働いていた料亭では、常に人手不足ゆえに、労働基準法なんていうのは全く無視されていて、社員さんたちは休み無く朝から終電近くまで仕事をしていました。そんな中でも、プロ意識を常に持ち、自分がどんなに辛くても笑顔で接客をしている姿を見て、これが働くということなのだ、と感動したことを覚えています。
そして、もし私がこの現場を知ることなく就職していたらどうなっていただろうと思います就職して初めてこの社会の厳しさに触れる人は、本当に耐えられるのかと疑問に思います。
<2>たとえ向いていない仕事であっても、努力を続ければいつかは一人前になれる私は、接客にしても、塾の講師にしても、初めは全くできなくて、何をしても常に怒られ、あきれられていました。
しかし、仲間の中には、仕事をあっという間に覚え、てきぱきと仕事をこなす人もいて、自分には才能が無いのだとよく落ち込んだものでした。辞めたい、と何度も思いましたが、お金を貯めなければいけない理由があり、いやいやながらも、週に四、五日は働いていました。すると、半年もたったころには一通りは仕事をこなせるようになれたのです仕事ができるようになるにつれ、自分に余裕が出てきて、仲間たちとも親しくなることができました。また、社員の人たちの私への態度も変わってきて、初めは“この子全然使えない”といった感じの苛立った態度でしたが、仕事ができるようになるにつれ、優しくなっていきました。努力を続ければ、いつかはできるようになるし、周りも認めてくれる。
そんな体験をしたからこそ、就職後、どんなに仕事ができなくても、頑張ることができると思います。
仕事のスキルは、就職してから学べばいいもの。
周りから一歩リードするためには、就職後スタートダッシュできるように心の準備を整えることが大切です。
アルバイトはその心の準備に大いに役に立つと思います。